介護士と保育士と連携が重要な幼老複合施設

老人ホームなどの高齢者施設と幼稚園、保育園、学童保育、小学校などの子ども向けの施設が併設されている施設を幼老複合施設と言います。このような施設は、高齢者と子どもの交流がスムーズに行えることを目的として運営されているのが特徴です。

また、高齢者と子どもが共に過ごす幼老複合施設では、介護士と保育士が協働で働くことになります。もちろん、両方の資格を持っていることが一番望ましいかもしれませんが、介護系の資格か保育士の資格のどちらかを持っていれば、この施設で働くことは可能です。ただし、それぞれの職種間で連携が必要になるので、コミュニケーション能力が欠かせません。

それから、幼老複合施設では、季節に応じて高齢者と子どもたちの交流イベントが盛んに実施されるので、職員はその企画と実行を担当することになります。例えば、こどもの日やクリスマス会、節分などは、季節感が強く感じられる行事なので、特に重視される傾向にあり、高齢者も子どもも楽しめる催しを考えなくてはなりません。

また、季節ごとイベント以外にも、日々の触れ合いも欠かせないので、オセロや風船ゲーム、工作などのレクリエーションも頻繁に行います。施設によっては、園内に畑が設けられているところもあり、高齢者と子どもたちが協力し合って畑作業をすることがあります。このような園芸作業がある場合は、職員は安全性に配慮しながら、レクリエーション活動のサポートを行わなければなりません。したがって、一般的な介護施設や保育園勤務よりも、業務は幅広くなる可能性が高いでしょう。